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【皮膚科医監修】赤ニキビの治し方・ケア方法・治療について

  • 皮膚科医が明かす
  • 赤ニキビを治す
  • 赤ニキビを知る
監修:竹内想 先生
皮膚科医
座右の銘 不撓不屈

年齢を問わず、ニキビで悩まれている方は多いと思います。今回はニキビの中でもとくに赤ニキビについて、原因や治療方法を紹介していきます。

この記事の内容
  • ✓赤ニキビの原因とは?
  • ✓赤ニキビの治し方・ケア方法は?
  • ✓赤ニキビの治療方法について
  • ✓まとめ

赤ニキビの原因とは?

ニキビは毛穴に皮脂が詰まってしまうことによりできてしまいます。
最初は白いニキビですが、この部分が炎症を起こして赤く腫れてしまったものが赤ニキビと呼ばれます。
炎症の原因としては細菌の感染があり、とくにアクネ菌という細菌が赤ニキビの原因として重要です。アクネ菌は普通の状態でも皮膚に存在する菌ですが、皮脂の分泌が増えることや皮膚表面の乾燥が原因となり過剰に増殖してしまいます。
皮脂の分泌が増える原因としては、ホルモンバランスの影響やストレス、食事睡眠などが関わっています。ホルモンの中では男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(プロゲステロン)が影響しており、中高生の時期や生理前にニキビになりやすいのはこれが原因となります。

赤ニキビの治し方・ケア方法は?

赤ニキビを治すために、まずは生活習慣を見直してみましょう。ここではスキンケアと食事について解説します。

スキンケア

まずはスキンケアが大切です。
過剰な皮脂や角質を取り除くため1日2回、軽く泡だてた石鹸でこすらないように優しく洗うことが基本となります。
皮脂がニキビの原因とはいえ、強くこすりすぎるとかえって皮膚を傷つけてしまうので優しく洗うことを心がけましょう。
洗っただけでは乾燥してしまうので、洗顔後はなるべく早く化粧水や乳液を使って保湿を行ってくださいね。
洗顔するときなど、赤ニキビがあると気になって触って潰してしまう方もいらっしゃいます。
ただニキビを触ったりつぶしたりするとそこからアクネ菌が広がってしまうことがあるので、触るのはなるべく避けるようにしましょう。

食事

赤ニキビを治すための生活習慣として、食事もまた大切です。
特定の食べ物が悪いということはありませんが、1日3食しっかり食べ脂肪分や糖分を控えめにしたバランスの良い食事を心がけましょう。
食事だけでは不足しがちな成分を補うため、ビタミン剤を内服するのも良いでしょう。
具体的にはビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEを内服することで、皮脂の分泌や過酸化脂質が抑制されニキビができづらくなる効果が期待されます。
またビタミンCは炎症に対する効果が期待できます。

また皮膚が乾燥すると毛穴に皮脂がつまり、赤ニキビが悪化する原因となります。皮膚の乾燥を防ぐために、意識して水分を摂るのがよいでしょう。

炎症が強い赤ニキビをそのまま放置すると、炎症の跡が瘢痕(きずあと)として残ってしまうことがあります。
瘢痕となると治療するのが難しくなるため、早め早めに治療にとりくむことが大切です。

赤ニキビの治療方法について

赤ニキビの症状が強い場合は、生活習慣の見直しに加えて病院やクリニックでの治療が必要になります。
病院で処方される薬は市販の薬と使用可能な成分が異なるため、より効果的に赤ニキビの治療を行うことができます。
ただその分薬による副作用が出てくることもあるため、医師とよく相談して治療を行うことが大切です。
赤ニキビでアクネ菌の感染による炎症がある場合は、抗生剤の外用薬や内服薬が使われます。
外用薬としてはクリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンというものが使われています。
また炎症が強い場合は抗生剤だけでなく、抗炎症作用のあるアダパレンや抗酸化作用のある過酸化ベンゾイルという薬剤や、抗生剤と両者の配合薬が用いられます。
内服薬の抗生剤としては、ドキシサイクリンやミノサイクリン、ロキシスロマイシンというものがよく用いられます。
抗生剤以外に炎症を抑える作用がある内服薬としては、十味敗毒湯や荊芥連翹湯という漢方薬も用いられます。

赤ニキビに対する自由診療(医療保険の利用できない治療法)として、ケミカルピーリングがあります。
これは皮膚の表面に化学薬品を塗ることで角層を剝離させ、その治癒過程で皮膚の再生をうながす方法です。
スキンケアや日常生活の見直しに加えて、こうした治療を行うことで赤ニキビのさらなる改善が見込めます。
時間をとって受診するのは大変ですが、赤ニキビで悩まれている方はまずお近くの皮膚科クリニックの受診を検討されるのが良いでしょう。

まとめ

赤ニキビは毛穴がつまってしまい、そこで炎症が起こることで生じる病気です。
ニキビはありふれた病気であるため、積極的な治療を行うことなく「ニキビができるのは仕方がないこと」と諦めて過ごしている方も多いかもしれません。
しかし日常生活でのケアや医薬品を用いた治療を行うことで、赤ニキビは治すことができる病気です。
まずは手軽に行なえる生活習慣の見直しから取り組んでみてはいかがでしょうか。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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