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【皮膚科医監修】混合肌(インナードライ)の特徴・原因・スキンケア・メイクの対策方法・赤ニキビができないようにするには?

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監修:竹内想 先生
皮膚科医
座右の銘 不撓不屈

「おでこや鼻は脂っぽいのに、頬は乾燥してるかも」という方は混合肌の可能性があります。 部分的に肌質に差があるとニキビケアもスキンケアもどうしたらよいか迷ってしまいますよね。 今回はケアに何かと気を使う混合肌(インナードライ)の特徴、原因、改善方法、スキンケアなどを紹介します。

この記事の内容
  • ✓混合肌(インナードライ)の特徴とは?
  • ✓混合肌(インナードライ)の原因とは?
  • ✓混合肌(インナードライ)の洗顔・スキンケア・メイクの対策方法は?
  • ✓混合肌(インナードライ)を改善する生活習慣とは?
  • ✓まとめ

混合肌(インナードライ)の特徴は?

混合肌(インナードライ)肌というのは、皮脂量が多く皮膚表面はベタついているのに、皮膚内部の水分量は不足している状態を示します。
乾燥肌と脂性肌(オイリー肌)の両方の性質を持っており、コンビネーションスキンと呼ばれていることもあります。
特に、額、鼻やあごなどのTゾーンを中心に皮脂が多くテカりやすくなり、赤ニキビができやすいです。それ以外の目の下~頬の顔の部位や体は特に問題がなかったり、乾燥気味だったりすることが多いです。

混合肌(インナードライ)の原因とは?

インナードライの原因は肌内部の水分不足です。わたしたちの皮膚は、肌表面の角層と皮脂膜によって守られています。しかし、生活習慣の乱れや睡眠不足、紫外線やエアコンによる湿度低下などによる外的刺激、ストレスなどによって角層の保水力や保湿力が衰えると、徐々にバリア機能が低下します。すると、これ以上水分を逃さにようにと、過剰に皮脂を分泌してしまいます。
このような仕組みで、肌内部の水分不足と過剰な皮脂が混合することになります。

偏った食生活

脂肪分を多く含んだ肉類や油であげたスナック菓子、ファストフードなどを頻繁に食べていると余分な脂質が中性脂肪になり、皮脂の原料となります。その結果、皮脂の分泌が多くなります。
また、意外と見落としがちなのが糖質です。体は血糖値が急にあがると、血糖値を降下させるホルモンである「インスリン」を分泌します。分泌されたインスリンが皮脂腺を刺激して、皮脂の分泌を促進させます。ケーキなどの甘いもの、白米やパンばかりの主食ばかり食べている人は要注意です。

睡眠不足

睡眠が十分に取れないと、肌のターンオーバーのサイクルが乱れます。その結果、バリア機能が低下します。また、皮脂分泌のリズムが乱れ、皮脂分泌量が増えて毛穴が詰まりやすくなってしまいます。

外的要因

冷房や暖房によって部屋の湿度が低下すると、肌が乾燥しやすくなります。
肌が乾燥すると潤いを補おうとして、皮脂が過剰に分泌されてしまします。
また、紫外線は肌にダメージを与えて乾燥させます。そうすると肌が潤いを補おうとして皮脂の分泌が活発になることがあります。

ストレス

リラックスできない状態が続き、交感神経が優位になると、男性ホルモンが多くなります。ストレスは男性ホルモンを過剰に分泌させ、皮脂が多くなってしまいます。

混合肌(インナードライ肌)の洗顔・スキンケア・メイクの対策方法は?

混合肌のスキンケアでは皮脂を取り除くことに重きを置きがちですが、お肌の調子を整えるのに重要なのは「皮脂と水分のバランス」です。混合肌の場合は顔の部位によって皮脂量や水分量が異なるので、丁寧に行うことが大事です。

クレンジング・洗顔

皮脂まで落とそうと、クレンジング力が高すぎるものを選ぶのはNGです。
また、洗顔もスクラブ入りなどの刺激の高いものはNGです。
マイルドな洗顔料を選びましょう。洗顔料でもシワに対する効能表現である(※効能評価試験済み)と表記された製品を選ぶのも一つの手です。
洗い方ですが、皮脂分泌の多いTゾーンから洗いましょう。その後、皮脂量が少なく乾燥しやすいUゾーンや頬、目元、口元を洗います。
洗顔料は十分に泡立てて、泡をクッションにしてこすらず優しく丁寧に洗い上げるのが良いです。
その後、洗い残しがないように、32℃程度のぬるま湯で洗い流して、タオルで十分水分を拭き取ります。
洗浄力が高いクレンジングや洗顔料を使わなければ落ちない化粧品は、ポイントメイク落としがおすすめです。

スキンケア

全体的に水分が足りていないので、化粧水を中心としたスキンケアが良いです。 ニキビや毛穴詰まりが気になり脂性肌用の化粧水を選んでしまう傾向がありますが、乾燥肌用の化粧水を選ぶと良いです。ノンコメドジェニックテスト済みの製品を選ぶのも良いです。
皮脂の過剰分泌を抑制し、補給した水分を逃さないことが大切です。なので、保湿を避けがちなTゾーンこそ化粧水だけでなく、乳液やクリームでしっかり保湿することが大事です。
また、Uゾーンや頬、目元、口元などの乾燥しやすい部位は重ね塗りをして、たっぷりと塗るなど、部位によって塗り分けることも重要です。
化粧水のあとに乳液やクリームでフタをして水分を逃さないようにしましょう。
ベタつきはありますがまずは不安定なお肌の状態を整えることが大事です。脂性肌と乾燥肌が混合している状態を抑えるためにも、まずは、最低1ヶ月間はケアを続けてみましょう。また、日々のスキンケアに合わせてこまめに水分補給もしましょう。

メイク

下地やファンデーションを塗る前に、余分なスキンケアや油分をティッシュで簡単にとります。何もついていないファンデーション用のスポンジでも大丈夫です。日中のテカりを軽減し、ファンデーションのノリも良くなります。
顔のエリアごとにファンデーションを使い分けるのもおすすめです。
カサつきやすいUゾーンや頬、目元、口元などはリキッドファンデーションを使い、その他の部分、Tゾーンなどはパウダーファンデーションを使うのがおすすめです。

乾燥が気になる場合や冬場→リキッドファンデーション
ベタつき、テカりが気になる場合や夏場→パウダーファンデーション

というように肌の状態や季節によって使い分けることも良いです。

混合肌(インナードライ肌)を改善する生活習慣とは?

食生活

脂質や糖質を取りすぎないようにしましょう。
積極的にビタミン類、亜鉛や食物繊維などを摂りましょう。

睡眠をしっかりとる

寝不足は美肌の大敵です。睡眠時間が不足するとホルモンバランスが乱れて皮脂分泌量が増えます。毎日十分な睡眠をとるために、規則正しい生活を心がけましょう。
週の半分でも日付が変わらないうちに寝ることが大事です。睡眠時間も個人差があり一概には言えませんが6時間ほど取ることが良いとされています。

外的要因への対策

エアコンによる湿度の低下による対策として加湿器などを利用して、適度な湿度を保つと良いです。
紫外線対策として紫外線が強い時期(3~10月)はしっかり日焼け止めをぬって対策しましょう。

ストレスを発散させる

ストレスは皮脂の分泌を過剰にさせます。そのため、ストレスを発散し解消させるのは大事なことです。
すべての人におすすめのストレス解消法は「睡眠」です。とはいっても、解消は人それぞれなので、趣味や運動で楽しくストレスを発散し解消することがおすすめです。

まとめ

混合肌は「皮脂が多いのに乾燥している」という矛盾を抱えたお肌になります。お肌に乾燥が見られなくても、肌内部が乾燥している「インナードライ」に陥っていることはあります。皮脂を取り除くことに躍起になって保湿を怠ると、お肌はますます乾燥し、皮脂分泌が過剰になります。その結果、ニキビができてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
まずは、化粧水や乳液、クリームを使って保湿をしっかりし、お肌をしっかり整えていきましょう。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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