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【皮膚科医監修】なぜ、敏感肌だとニキビができやすい?敏感肌とニキビの関係性について

  • 皮膚科医が明かす
  • 赤ニキビを知る
  • 赤ニキビを防ぐ
監修:竹内想 先生
皮膚科医
座右の銘 不撓不屈

ささいな刺激に反応して、肌がヒリヒリしたり赤みが出たりする「敏感肌」に悩む人が少なくありません。 肌は乾燥気味なのに、なぜかニキビができやすい・治らないという方も多いです。 そこでこの記事では、敏感肌とニキビの関係性について紹介します。 なぜ敏感肌だとニキビができやすいのか?改善するにはどうすれば良いのか?などを解説するので、ぜひ参考にしてください。

敏感肌とニキビの関係性とは?なぜできやすいの?

そもそも、敏感肌だとなぜニキビができやすいのでしょうか?
ここではニキビの原因や、敏感肌とニキビの関係性を紹介します。

ニキビの原因

まずニキビは思春期にできるものと、20代を超えてからできる大人ニキビにわかれます。
思春期ニキビは、成長に伴う皮脂の過剰分泌が主な原因ですが、20代以降にできる大人ニキビは原因が1つではありません。
乾燥による皮脂の過剰分泌・毛穴の詰まり・ホルモンバランスの乱れなど、複数にわたります。
またストレスや睡眠不足などの生活習慣の乱れ、誤ったスキンケアも大人ニキビを発生させる原因と言われています。

敏感肌とニキビの関係

では、ニキビと敏感肌がどのように関係するかというと、主にターンオーバーの乱れと、バリア機能の低下が挙げられます。
肌の角質は常に新しいものがつくられ、古いものは落ちていきます。
これをターンオーバーと呼びますが、この周期が乱れて遅くなると、古い角質が剥がれ落ちずいつまでも肌の上に残ってしまい、毛穴を塞ぎます。
そして出口が塞がれた毛穴内に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌が繁殖することでニキビが発生してしまいます。
また敏感肌は水分が不足しやすいため、皮脂を出すことで皮膚表面からの水分蒸発を防ごうとします。
その結果肌は乾燥しているのに、皮脂が過剰に分泌されてしまい毛穴を詰まらすという悪循環が起きます。
このようにターンオーバーが遅くなって古い角質が剥がれ落ちない、バリア機能の低下で皮脂が過剰分泌されるといった、敏感肌ならではの肌状態が、ニキビができやすい・治らない肌環境を作り上げているのです。

ニキビの原因にもなる敏感肌を作り上げる要因

敏感肌はニキビの原因になると紹介しましたが、そもそも敏感肌になる要因を理解しないと、悪循環から抜け出せません。
敏感肌を作り上げる要因は、簡単にわけると外的要因と内的要因の2つです。

外的要因

まず外的要因とは、洗顔やスキンケア時の摩擦のような物理的な刺激と、防腐剤や殺菌剤など、化粧品に配合されている成分が肌への刺激になる化学物質的な刺激に分けられます。
また紫外線や大気のホコリなども外部刺激となり、敏感肌の要因となりえます。

内的要因

内的要因に当てはまるのは、生活環境や精神的ストレス、ホルモンバランスなどです。
不規則な生活で睡眠不足が続いたり、ストレスが溜まって体調が悪くなったりすることも、敏感肌を作り上げる1つの要因
とされています。
ホルモンバランスの乱れも敏感肌と密接に関わっているため、整えるような工夫が必要です。
またビタミン類が不足するとターンオーバーの乱れが加速し、肌が敏感になると言われているので、日々の食生活にビタミンA・B・C・Eを積極的に摂り入れましょう。

敏感肌のためのニキビ対策を紹介

敏感肌の人がニキビ対策をするときのポイントを、スキンケアと生活習慣にわけて紹介します。
誤ったスキンケアは敏感肌の加速につながる可能性があるため、今一度自分のやり方が正しいかチェックしてみてくださいね。

低刺激なスキンケアでしっかりと保湿をする

ニキビ対策の基本は肌を清潔に保つことですが、敏感肌に洗いすぎは禁物です。
ニキビが気になっても洗顔は1日2回までとし、アミノ酸系洗浄成分のような、できるだけ肌のうるおいを守りながら洗える、低刺激の洗顔料を使いましょう。
またゴシゴシ洗いは肌を傷つけて敏感肌を悪化させてしまうため、泡立てネットを使うなどしてやわらかい泡をつくりやさしく顔全体を洗ってください。
とくに大切なのが洗顔後の保湿で、敏感肌が原因のニキビには、殺菌ではなく保湿をメインとしたスキンケアをしましょう。
皮膚のバリア機能が低下している敏感肌は水分を維持できていない状態なので、保湿力のある化粧水でたっぷり水分を補給してください。
化粧水のあとは美容液や乳液を使って水分が蒸発しないよう、フタをします。
アイテムを選ぶときは、なるべく肌に負担をかけない低刺激性のものを選んだり、ノンコメドジェニックテスト済みと書かれたものを選んだりするのがおすすめです。
いきなり購入せず、まずはサンプルで試してみるのもよいでしょう。

生活習慣を整える

敏感肌にできやすい大人ニキビは、生活習慣も大きく影響しています。
いきなり全てを整えるのは難しいですが、とくに注意したいポイントは3つ。

• 食生活の見直し
• 睡眠不足解消・睡眠の質向上
• ストレスの解消

先ほども説明したとおり、ビタミンを多く含む食事を心がけるなど、体の内側からケアしていくことが大切です。
また、お酒やコーヒーなどの嗜好品が好きな方は多くなりすぎないよう注意しましょう。
アルコールやカフェインは代謝を悪くさせる原因となるので、ターンオーバーの乱れに繋がります。
睡眠不足や睡眠の質の悪さも、ニキビと関係があると言われています。
十分な睡眠時間を確保することはもちろん大事ですが、最近は眠りの質も重視されています。
短時間でもぐっすり眠れて疲れがとれると、成長ホルモンにより肌の修復が進むからです。
眠る前にリラックスできるアロマをとりいれたり、寝具を整えたりして、自分なりに睡眠の質が向上するような環境を整えてみてください。
最後に、ストレスをためない工夫も大切です。
ストレスは敏感肌やニキビをはじめ、さまざまなトラブルを引き起こすため、できるだけ抱え込まないよう、自分なりの発散方法を見つけておきましょう。

まとめ

敏感肌とニキビの関係や、対策方法について紹介しました。
敏感肌は肌のバリア機能が弱まっており、ターンオーバーが乱れることからどうしてもニキビができやすい肌環境です。
そもそも誤ったスキンケアや生活習慣の乱れにより、肌が敏感な状態に傾きやすくなるので、それらを見直すことも大切です。
すぐにできる対策は、肌に物理的な刺激を加えず、殺菌ではなく低刺激なアイテムで保湿をしっかりすること。
そのうえで食生活を整えたり、睡眠の質を向上させたりして、体の内側から敏感肌とニキビ改善を目指しましょう。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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