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【皮膚科医監修】お肌の常在菌、美肌菌、美肌フローラ(菌バランス)って何?

  • 皮膚科医が明かす
  • 赤ニキビを知る
  • 赤ニキビを防ぐ
監修:中村由紀 先生
皮膚科医
皮膚科専門医 日本アロマセラピー学会認定医師 日本コスメティック協会インストラクター

最近よくお肌の常在菌、美肌菌、美肌フローラが大事だと言われるようになってきましたよね。お肌の常在菌って何?美肌菌?美肌フローラ?フローラってお花畑?腸内?一体なんだろうと感じることがあるかと思います。今回はそんな疑問にお答えします。 少しでも常在菌、美肌菌、美肌フローラのことがなるほどっ!とわかってもらえればと思います。

この記事の内容
  • ✓お肌の常在菌って何?何種類いるの?
  • ✓肌フローラを整えるにはどうしたら良いか
  • ✓まとめ

お肌の常在菌って何?何種類いるの?

「腸内細菌叢(腸内フローラ)が健康を保つのに重要な働きをしている」ことは一般的知られるようになってきました。
実は、肌にも腸内細菌叢と同じように多種多用な細菌や微生物が共存しています。
これらの菌は皮膚常在菌として、皮膚細菌叢や肌フローラ(Flora)と呼ばれ1cm²あたり数十万~数百万個いると言われていています。
最近では、皮膚にいる全ての菌を総称してマイクロバイオーム(微生物叢)という言葉も頻繁に使われるようになってきました。
これらの細菌叢は、皮膚の健康維持やバリア機能に関わっています。しかし、肌の菌バランスが崩れてしまうと、普段悪さをしない菌が肌のトラブルを引き起こすことになってしまいます。

では、どんな常在菌が肌にはいるのでしょうか?沢山いる皮膚常在菌の中で代表的な3種類の菌を紹介します。

アクネ菌(アクネ桿菌)

アクネ菌は酸素が苦手な細菌で、皮膚では酸素に触れにくい毛孔や皮脂腺に棲んでいます。
一般的にはニキビを引き起こす菌として知られています。
これは、アクネ菌が皮脂の成分を分解する際に出てくる物質が、炎症を惹起する成分を呼び起こしてしまうからではないかと考えられています。
一方で、アクネ菌は皮脂を材料にして、肌を弱酸性に保つ物質を作ります。
肌を弱酸性に保つことで、黄色ブドウ球菌などの病原菌が増えないようにして、皮膚のバリア機能の維持に重要な働きもしています。
最近の研究では、ニキビ患者も健常者もアクネ菌の相対的な数には差がなく、アクネ菌の一部の菌種がニキビの発症に関与しているのではないかといわれ、更に研究がすすめられているところです。

黄色ブドウ球菌

菌バランスが取れた状態だと何も悪さをしません。
しかし、皮膚の環境がアルカリ性に傾いてしまうと、黄色ブドウ球菌が増えて炎症がおきてしまいます。

表皮ブドウ球菌

表皮ブドウ球菌は皮膚を病原菌から守る上で大切な役割を果たしています。
表皮ブドウ球菌は汗や皮脂をエサにグリセリンや脂肪酸を作ります。
脂肪酸は肌を弱酸性に保ち、黄色ブドウ球菌などといったいわゆる悪玉菌と呼ばれる菌の働きを抑えてくれます。
このような肌に良い作用をもたらしてくれる表皮ブドウ球菌はしばしば「善玉菌」「美肌菌」として扱われます。

肌フローラを整えるにはどうしたら良いか

前述したように、これら常在菌のバランスを整えることで、トラブルの少ない肌に導くことが期待されます。
また、美肌フローラとは肌フローラを健全な状態に整えて保つことを言っています。
そこで、肌フローラを整え美肌フローラにするコツをいくつか紹介します。

メイクはしっかり落とす必要はあるも、洗顔をしすぎない

メイク汚れが残ったままだと悪玉菌が繁殖しやすくなります。
ただ、ゴシゴシ擦るのは逆効果なので、肌に負担のかからないように、やさしく落としましょう。
洗顔をする際は、1日になんども洗浄力の強い石鹸等で洗うと美肌菌(表皮ブドウ球菌など)たちも一緒に洗い落としてしまい菌のバランスが崩れる原因となります。
洗い過ぎないことはとても大切なことです。
基本的には1日2回の洗顔で十分だと考えられています。

保湿をしっかり

善玉菌のひとつである「表皮ブドウ球菌」はお肌の保湿作用のあるグリセリンなどの分泌も行い、肌のバリア機能を高めています。
この作用と同様に、洗顔後に保湿をきちんと行うことも大切です。

規則正しい生活

しっかりとした睡眠や、バランスの取れた食事なども見直すと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
人の肌にいる代表的な常在菌として、アクネ菌と黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌があります。
お肌を健康に保つにはこれらの菌のバランスが大事です。
普段の生活の見直しやスキンケアで保つことがきれいで健やかな肌を保つ秘訣となってきそうですね。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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