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【皮膚科医監修】頬の赤ニキビ、原因と対策は?

  • 皮膚科医が明かす
  • 赤ニキビを知る
  • 赤ニキビを防ぐ

ある時、鏡で顔を見てみたらぽつんと頬に赤いニキビができてる!!
なんてことがありますよね。
顔の中でも大きな面積を占める部位ですので、頬のニキビで悩んでいる方もいらっしゃると思います。また、メイクものりにくいとあまり良いことがありません。
今回は頬にできる赤ニキビの原因と対策について紹介します。

頬の赤ニキビの原因とは?

主な原因としては肌の乾燥や不規則な生活、食生活の乱れ、化粧の落とし残し、肌の摩擦、ホルモンバランスの乱れなどがあります。

肌の乾燥

頬は顔の中でも皮脂の分泌量が少ない箇所です。そのため、肌を守る皮脂膜が作られにくいです。なので、水分が蒸発しやすく、乾燥しやすいところなります。
肌が乾燥した状態になると皮脂分泌を増やして肌に潤いを与えようとする働きが強まり、毛穴がつまりやすくなります。

不規則な生活

夜遅くまで起きていて睡眠時間が確保できず、睡眠不足になると、皮脂分泌のリズムが崩れ、皮脂分泌量が増えて毛穴が詰まりやすくなってしまい赤ニキビの原因になります。

食生活の乱れ

食生活も大事です。揚げ物や高カロリー食品、炭水化物中心の偏食あるいは過度なダイエットによる食事制限によっても栄養が偏り、赤ニキビのできる原因となります。

化粧の落とし残し

女性は頬にファンデーションやチークなどをのせるので、毛穴に残ったメイク汚れが皮脂と混ざり合ってアクネ菌の栄養源となってしまいます。これらを栄養源にしてアクネ菌が増え、炎症が引き起こされ、症状が悪化するとクレーターのようなニキビ跡になる可能性もあります。

肌への刺激

マスクを着用する機会が増えています。マスクと頬の肌が摩擦し刺激されることにより赤ニキビが出来ていまいます。
また、片頬にだけ集中してニキビができる人もいます。手で頬杖をついたり、サイドの髪が片頬にふれる髪形だったり、横向きで寝るくせがある…など、日常生活において頬にふれる部位に左右差が生じる場合、片頬に集中して赤ニキビができる場合もあります。

ホルモンバランスの乱れ

顎から頬にかけてのUゾーンは、ホルモンバランスの乱れにより大人ニキビができやすいです。
特に女性の場合は生理前や妊娠中にホルモンバランスがくずれ皮脂が過剰に分泌され、毛穴が皮脂で詰まりやすくなってしまいます。

頬に赤ニキビができてしまったら?

赤ニキビができてしまったら、触らない・いじらない・つぶさないことが重要です。 肌が炎症を起こして状態なので、触ったりこすったりという行為はニキビ跡やシミになってしまう可能性があるのでNGです。
できてしまって、どうしても早く治したいというのであればまずは皮膚科での治療をおすすめします。

赤ニキビができないように心がけることとは?

赤ニキビができるたびに皮膚科に行くのは大変です。
ならば普段からできないように気をつけることが大事です。
赤ニキビができないように洗顔方法を見直す、保湿ケア、規則正しい生活、栄養バランスの取れた食生活、肌の刺激をおさえるなど心がけていきましょう。
また、ホルモンバランスを整えるマッサージをしてみるのも良いです。

洗顔方法を見直す

1日2回の洗顔を基本とします。 洗顔は強くこすらず洗顔料をネットで良く泡立ててから優しく洗顔しましょう。 泡立ての目安は泡が立つくらいしっかり泡立て、すすぎはぬるま湯でていねいにすすぎます。
スクラブ入りの洗顔料は肌に強い刺激を与えてしまうので使用を避けてください。 また、女性の方は化粧を落とす際、なるべく負担の少ないクレンジング剤を選びましょう。
一般的にニキビ肌にはオイルタイプは良くないと言われていますが、これは洗い流す際の乳化が不十分になりオイルが毛穴に残ってしまうことが多いためです。オイルタイプも含めてクリーム、ミルクなどいくつかのクレンジング剤の種類がありますが、いずれにしても十分な量のクレンジング剤を使用し、こすらずにメイク成分を行うことが重要です。
そのためシートタイプはあまりお勧めできません。

ノンココメドジェニックテスト済みの化粧品は赤ニキビができにくい成分配合になっていることが特徴ですので、このような化粧品を選んでも良いかもしれません。

保湿ケア

洗顔後はしっかりと化粧水や保湿クリームなどで保湿しましょう。 洗顔後すぐに保湿を行うのが良いです。
化粧水だけでなく乳液や保湿クリームを使って、すぐに蒸発してしまうことを防ぎ、肌のバリア機能を補うことができます。
赤ニキビができにくい肌環境を作り続けていくことも大事です。

規則正しい生活

皮膚の細胞は寝ている間に修復・再生されていきます。そのため、質の良い睡眠と適度な睡眠時間を確保することで皮膚の細胞の修復・再生がしっかり行われます。
また、適度な運動も心がけてください。血行が良くなり、栄養や酸素が体の隅々までいきわたり、新しい細胞を作るための栄養が肌に届き、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促進されます。
ストレス解消にもなるのでおすすめです。

栄養バランスのとれた食事

肌を良い状態に保つためには内側からのケアも欠かせません。理想は1日3色バランスの良い食事です。
ニキビに良いとされるものとして、ビタミンが豊富な緑黄色野菜、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2,B6、コラーゲンを生成し、メラニン色素を薄くしてくれるビタミンCなどがあります。
もちろんですが、脂肪分の取り過ぎには注意しましょう。

肌の刺激をおさえる

赤ニキビのできる原因を少しでも減らすために肌の刺激を減らすよう心がけましょう。
前髪をピンで止める、うつ伏せで寝ない、布団をかぶって寝ないなどです。
マスク着用時はマスクの内側にコットンやガーゼ、ティッシュなど入れるのがおすすめです。

マッサージ

ホルモンバランスを整える耳つぼマッサージや卵巣マッサージなどがあります。
頬や顎に赤ニキビができやすい人におすすめです。
詳しいやり方は以下の記事を参考にしてください。

"生理前の大人ニキビ対策!ホルモンバランスを整えるマッサージ"

まとめ

どうでしたか?
頬の赤ニキビは目立つし、化粧ののりが悪くて隠すに隠せず困ってしまうこともあると思います。対策をしても改善しない場合や症状がひどくなる場合は、皮膚科で治療をうけることも検討しても良いでしょう。
頬の赤ニキビを改善する対策や、普段の生活を見直し、きれいなお肌を目指していけると良いですね。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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