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【皮膚科医監修】顎の赤ニキビ、原因とケアのポイントは?

  • 皮膚科医が明かす
  • 赤ニキビを知る
  • 赤ニキビを防ぐ

考え事をしていてふと顎に手をあててみると・・・あれ?痛いところがある。鏡でよく見たらぽつんと赤くなってる!これ、赤ニキビじゃん!!そんな経験あると思います。

何かと目立つし、気になって触りたくなってしまうし、治ったと思ったらすぐにまたできてしまう。厄介な存在、顎の赤ニキビ。

今回は顎に赤ニキビができやすい理由と顎の赤ニキビを作らないようにする気をつけたいポイントを紹介します。

なぜ、顎に赤ニキビができやすいのか?

主な理由としては肌の乾燥や肌への刺激、不規則な生活、食生活の乱れ、ホルモンバランスの乱れなどがあります。
また、20代を過ぎて、働く世代になる人たちにできやすくなります。

肌の乾燥

顎は顔の中でも皮脂を分泌する皮脂腺が多く存在します。しかし、その一方で、汗腺が少ないという特徴があります。
そのため、汗をかいて角層に潤いを与えることができず、乾燥してしまいます。そして、その乾燥をカバーするために多くの皮脂が分泌されて毛穴が詰まりやすくなってしまうのです。

肌への刺激

頬杖をつく、口元を覆う、マフラーやマスクをつけるなど、顎は何かと手指でふれたり、ものが触れたりとする機会が多く刺激を受けやすい部位です。
また、男性の場合は人によりますがほぼ毎日、ひげ剃りを行います。
そのため、手指や衣類、カミソリを介して雑菌が肌に侵入し、赤ニキビの原因となります。

不規則な生活

夜遅くまで起きていて睡眠時間が確保できず、睡眠不足になると、皮脂分泌のリズムが崩れ、皮脂分泌量が増えて毛穴が詰まりやすくなってしまい赤ニキビの原因になります。

食生活の乱れ

食生活も大事です。揚げ物や高カロリー食品、炭水化物中心の偏食あるいは過度なダイエットによる食事制限によっても栄養が偏り、赤ニキビのできる原因となります。

ホルモンバランスの乱れ

顎から頬にかけてのUゾーンは、ホルモンバランスの乱れにより大人ニキビができやすいです。
特に女性の場合は生理前や妊娠中にホルモンバランスがくずれ皮脂が過剰に分泌され、毛穴が皮脂で詰まりやすくなってしまいます。

顎に赤ニキビができてしまったら?

赤ニキビができてしまったら、触らない・いじらない・つぶさないことが重要です。 肌が炎症を起こして状態なので、触ったりこすったりという行為はニキビ跡やシミになってしまう可能性があるのでNGです。 できてしまって、どうしても早く治したいというのであればまずは皮膚科での治療をおすすめします。

赤ニキビができないように心がけることとは?

赤ニキビができるたびに皮膚科に行くのは大変です。 ならば普段からできないように気をつけることが大事です。 赤ニキビができないように洗顔方法を見直す、保湿ケア、規則正しい生活、栄養バランスの取れた食生活、肌の刺激をおさえるなど心がけていきましょう。 また、ホルモンバランスを整えるマッサージをしてみるのも良いです。

洗顔方法を見直す

1日2回の洗顔を基本とします。 洗顔は強くこすらず洗顔料をネットで良く泡立ててから優しく洗顔しましょう。 泡立ての目安は泡が立つくらいしっかり泡立て、すすぎはぬるま湯でていねいにすすぎます。
スクラブ入りの洗顔料は肌に強い刺激を与えてしまうので使用を避けてください。 また、女性の方は化粧を落とす際、なるべく負担の少ないクレンジング剤を選びましょう。
一般的にニキビ肌にはオイルタイプは良くないと言われていますが、これは洗い流す際の乳化が不十分になりオイルが毛穴に残ってしまうことが多いためです。オイルタイプも含めてクリーム、ミルクなどいくつかのクレンジング剤の種類がありますが、いずれにしても十分な量のクレンジング剤を使用し、こすらずにメイク成分を行うことが重要です。

ノンココメドジェニックテスト済みの化粧品はニキビができにくい成分配合になっていることが特徴ですので、このような化粧品を選んでも良いかもしれません。

保湿ケア

洗顔後はしっかりと化粧水や保湿クリームなどで保湿しましょう。 洗顔後すぐに保湿を行うのが良いです。
化粧水だけでなく乳液や保湿クリームを使って、すぐに蒸発してしまうことを防ぎ、肌のバリア機能を補うことができます。

規則正しい生活

皮膚の細胞は寝ている間に修復・再生されていきます。そのため、質の良い睡眠と適度な睡眠時間を確保することで皮膚の細胞の修復・再生がしっかり行われます。
また、適度な運動も心がけてください。血行が良くなり、栄養や酸素が体の隅々までいきわたり、新しい細胞を作るための栄養が肌に届き、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が促進されます。
ストレス解消にもなるのでおすすめです。

栄養バランスのとれた食事

肌を良い状態に保つためには内側からのケアも欠かせません。理想は1日3色バランスの良い食事です。
ニキビに良いとされるものとして、ビタミンが豊富な緑黄色野菜、皮脂の分泌を抑えてくれるビタミンB2,B6、コラーゲンを生成し、メラニン色素を薄くしてくれるビタミンCなどがあります。
もちろんですが、脂肪分の取り過ぎには注意しましょう。

肌の刺激をおさえる

赤ニキビのできる原因を少しでも減らすために肌の刺激を減らすよう心がけましょう。
マスク着用時はマスクの内側にコットンやガーゼ、ティッシュなど入れるのがおすすめです。
また、男性は髭剃りのときは剃る前に肌を水で濡らし、清潔な道具でシェービング剤をしっかり使いひげをやわらくしてから剃るようにしましょう。
カミソリや電気シェーバーの切れ味が悪くなると肌ダメージが大きくなるため、こまめに刃を交換することも大切です。
剃った後は化粧水や保湿クリームでしっかりケアしてください。

マッサージ

ホルモンバランスを整える耳つぼマッサージや卵巣マッサージなどがあります。
頬や顎に赤ニキビができやすい人におすすめです。
詳しいやり方は以下の記事を参考にしてください。

"生理前の大人ニキビ対策!ホルモンバランスを整えるマッサージ"

まとめ

顎の赤ニキビは目立ちますよね。しかも、よく触れる箇所なので痛いことが余計気になってしまいます。対策をしても改善しない場合や症状がひどくなる場合は、皮膚科で治療をうけることも検討しても良いでしょう。
できてしまうときもありますが、普段から洗顔や保湿ケアなどできっちり予防してきれいな肌を目指していけるといいですね。

※薬用洗顔料配合のアラントイン、グリチルリチン酸2K
※全ての方にアレルギーが起こらないということではありません。
※全ての方にコメド(ニキビのもと)が発生しないということではありません。

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